2007年10月01日
消費税?(その2)
数日前にもエントリーを書いたEU住民に対するVATの件ですが、コメントで指摘を頂いて興味が沸いたので調べてみたところ、あくまでも「EUでは明確に規定されている税制」に基づいた課税であるため、その他の国で同様のことが起きる可能性は何とも言えないようです。例えば日本では同様のケースに対する課税は(少なくとも現時点では)されないようです。このルールは4年ほど前から適用されているようなので、EUへの納税自体は当然LLとしても考慮しているべき問題だったと言えます。
参考にしたのはJetroのサイトにある情報です。(http://www3.jetro.go.jp/jetro-file/search-text.do?url=0100EU000304)
B2Cの場合には第三国からサービスを受ける個人ではなくサービスを提供する第三国の事業者が課税される。
日本のケースについてはSL総合研究所さんのエントリーを参考にしました(ここから更に参考資料へのリンクがあります)。
で、気になっていたのは「じゃあ今までLLは税金払ってなかったんですか?」という点です。これに関して公式なアナウンスがないなぁと思っていたら、こちらのブログエントリーにRobinLindenさん曰く、というお話が出ていました(ソースが良くわかりませんでしたが)。それによるとLLがEUにVATを収め始めたのは7月だということです。
(ちょっと逸れますが、このエントリー自体は「EUの住民だけE-CommerceにかかるVATで損をするような状況について、EUの人達は文句を言わないの?」という問いかけです。)
今回いきなり消費税負担をユーザーに通知したのは、「公表してしまったらすぐに実施(税金徴収のことだと理解しました)しなければいけないので、事前にお知らせだけして猶予期間を設けるという手段は取れなかった」と言っていたLindenさんが居ました(私が英語を理解できずに勘違いしたのかもしれませんが)。なので「公表=その時点から消費税を納める」というシナリオなのかと思っていました。でもこの7月という話が本当だとすると、本当に「なんでこのタイミングでユーザーに負担させることにしたの?」という疑問・不満が噴出する気がします。
このEUのルールには最低の税率も目標として定められているようで、それ(最低)が15%なんだそうです。免除の制度もあるようですが、その条件までは知らないので大半のユーザーが免除の対象になるのかどうか、よくわかりません。仮に大抵の人はやっぱり課税されちゃいますということになると、「LL側の努力でいくらか吸収してくれないのか?」という批判は出てきそうですね。
簡単に世界中の人とコミュニケーションがとれるのがSLの大きな魅力ですが、Lindenドルと自国通貨の価値の違いや、今回のような税制の問題が出てくると運営も難しいと思います。似たようなケースが考えられるものとして例えばSkypelがありますが、あれはどうなっているかというと.....
こちらのページ(Skypeの日本語のページ)には
Skype は先日、当社の本拠地であるルクセンブルグの税当局に対し、EU 加盟国の低税率地域の取り扱いを明確にするよう求めました。当局から回答が得られるまでは、15% の VAT を課税する必要があります。Skype から VAT の受領書を入手しておけば、後で VAT を回収できる可能性があります。
とあります。VATはやはりユーザーが負担しているようです。ただし、本来消費税が15%以下の国の住民も15%(上記の決まりの最低ライン)払う必要があるのか、という点については税当局に確認中ということのようです。まだ制度が浸透していなくて解釈がばらばらなんでしょうか。
LindenLabも専門家と相談して今回の措置をとったという言い回しを繰り返し使っているので、要は結構解釈が難しい問題なのかもしれません。となると、やはり「文句を言う余地もあるんじゃないの?」ということを言い出す人は出てくるだろうなぁ、ということで、この問題は思っていたよりも影響が大きいかもしれない+SecondLifeだけでなく、同様に世界を相手にするサービス(現地法人が直接サービスするのではない)が抱える共通の問題なんだろうなぁ、ということが言えると思います。
但し、現地法人を作ってそこが料金を徴収するような場合はどうしても通貨の差だってありますし、税制も現地の税制に従うはずです。LindenLabが各国に現地法人を作ってサービスするようなことがあれば、今回発生しているような不満も起こりえない、ということですね(?)。
ところでこの問題、3~4年前には今のEUの(電子的なサービスに関する)VATに関する制度がスタートしたようですが、他のオンラインゲームではどうなんでしょうか?「パッケージを買えば接続料は無料」というのなら別ですが、その他の課金が発生するオンラインゲームってないんでしょうか?(ゲームやらないのでわかりませんが、気になります。)
前出のブログエントリーの問いかけにあるように、本来この問題はLindenLabの問題ではなく、EUの制度の問題なんだと思いますが、今のところ説明不足でLindenLabに不満が殺到しそうです。「わかってるはずの問題なんだから最初から明記しとけ」という批判はどうしたって出ますよね。後出しという形になった上に説明不足というのは非常に厳しいと思います。LindenLabも大変だなぁ、というお話でした(自分の方こそ大変だというユーザーも多そうです)。
商標について(その1?)
あけましておめでとうございます
アカウントの登録・情報変更について(その2)
日本的なサービスは期待しない方が良いのでは
アカウントの登録・情報変更について
しかしボランティアから税制まで身をもって勉強できちゃう Second Lifeってスゴイです(いい意味です^^;
自分も全然知らない問題だったので確かに勉強にはなりました。「わかってなかった、ごめん」も確かにLLらしいですね。(^_^;)
でもなぜか言い訳とか詳しい説明が出てこないので、そこが不思議です。「ごめんごめん」とも言わないですよね。
トラブル関係の説明は公式ブログで迅速に行われるようになったので、こういった問題の詳細な説明もポストしてくれるといいのになぁ、と思います。
