2007年08月31日
SLに費やす労力と対価
本来ならタイトルを「久々の更新(その2)」にすべき状況ですが、久々のくせにまた引越し屋さんと直接関係ないエントリーです。
ここ数日(実質はおそらく2日間だけ)ログインできておらず、セカンドライフと関係ない部分でもブログのチェック等がストップしていました。今日になって通常(?)の状態に戻りつつありますが、RSSリーダーだけでも大変なことになっていて、セカンドライフにログインしても結局アバターは放置。できたことはWassrHUDのバージョンアップと、数日前にするつもりでいたIMでの連絡だけでした。
軽トラックの荷台に放置の図
そんなこともあって、以前から思っていたことを再度意識したというのが今日の本題です。
簡単に言えば「皆さん睡眠時間を削ってSLにログインしている」ということです。これが単にゲームにハマっているだけならどうでもいいんですが、SLの場合そうとも言い切れない気がしています。
例えばNewbieの人の質問に遅くまで答えていたり、英会話を教えていたり(特定の人達の話になっちゃいますが気にしないで下さい)、カフェやライブの準備、運営をしていたり、という人が結構居ると思います。もちろん自分が楽しいからやっているというのが根本にありますが、ある程度obligationというんでしょうか、義務感を感じてSLに時間を割いている人がかなり居て、そういう人達のおかげでセカンドライフは盛り上がっていると言えます(とりあえず断言という形にしておきます)。
決して最近批判も見られるような企業の参入がセカンドライフを盛り上げているのではなく、そういった個人の活動がセカンドライフを支えているのではないでしょうか?
企業のSIM造成や参入に関わってまともに収入を得るようなケースはまだ良いのですが、そういった作業をボランティアに近いような金額(リンデンドルの場合だけだと思いますが)で請負っている人も少なくないように思います(ちゃんとリサーチしていないのでかなり推測です。すみません)。
で、こういった人達は本業をきちんとこなしつつSLにも時間を割く必要があるので、おそらく睡眠時間はかなり短いはずです。深夜3時頃でも、会社勤めなのにオンラインの人が毎日ちらほらFriendsリストで確認できます(単にアバターを放置しているだけという人も居るとは思いますが)。
数ヶ月前は「果たしてこんな状況がいつまで続くことやら」と思っていましたが、皆さん余裕で続いています。少なくともそういう人は減ってはいません。過去60日間のログイン人口は最近減少気味ですが、ディープなユーザー(実際に盛り上げている人達)の数はむしろ増えているのではないでしょうか(そういった意味でも最近の批判的な報道は的外れというかどうでも良いと思ってしまいます)。
さて、何が言いたいのかまたもやわかりませんが、こういった盛り上げに貢献している人達になんらかの対価が支払われるようになるといいなぁ、と思うことがよくあります。特に他人にいろいろ親切に教えてくれるような人達は全く対価というものがないケースがほとんどですし。もちろん、「趣味でやってるんだから放っておけ」という場合は全然構いません。
モノ作りをする人の場合も仕事と割り切って請負う人が増えるといいなぁ、と思っています。例えば知り合いが安く(もしくは無料で)何かを作ってくれる、ということがよくあると思います。これは私も現実世界でたまにやりますが、実はある意味ズルい面もあります。私が無料、もしくは非常に安く仕事をしてあげる場合には、「安いので期日はあまり厳密でなくて良い」というような暗黙の了解があります。場合によっては質が悪くても文句が言いづらいというケースもあったと思います。
個人同士で、ビジネス的に問題がなければこれでも十分ですが、普通の会社組織としてモノ作りを頼む場合はこれだとちょっと困るはずです。やはり(概算であっても)見積りを出してもらわなければ予算だって取れません(よね?)。今はコーディネイターやコンサルタントにまとまった額で発注し、その人達が個人で活動しているクリエイターに作業を依頼しているというケースが結構あると思います。要は実際に作業をする下請けの段階では結構いい加減なことが起きている可能性があるということです。
この辺は伝聞がメインで、しかも金額などの詳細は根掘り葉掘り聞き出すわけでもないので、かなり推測で物を言っています。事実とはかけ離れていないと思いますが、違うぞ、という場合は指摘を頂けると非常にありがたいです。
こういったことを繰り返すうちに、相場のようなものが漠然とでもできて、副業でもいいので正式に仕事として作業を請負う人が増えるという良いなぁ、というのが言いたかったもう一つのことです。
もちろん個人で無料、もしくは安く趣味の範囲で作業を請負うことがなくなれば良いと思っているわけではありません。Web製作やプログラミングの世界でもそういうカテゴリーは根強くありますし、現段階ではSLにはまだまだ重要なことです。単に、そこから仕事にステップアップするケースが増えるといいなぁ、というだけです。そうすると依頼するほうも選択肢が増えて頼みやすい、ということです。
引越し屋さんの活動を考えたときに、いくら安く(別に安くなくてもいいんですが)モノ作りをしてくれる人がいても、会社としてはちょっと頼みづらくて逆に面倒なので、「じゃあ自分ができる範囲でやります」、ということで今まで来ています。(やりたいことをやっていたら費用対効果的にNGだったので、結果的には今のところ良かったです。)
SLは零細企業も活用すべきだと思っているので、細かい作業(小額の仕事)も普通に発注できるような流れになるといいなぁ、と思いますし、尚且つ睡眠時間を減らしてまで盛り上げる人達には感謝しないとなぁ、ということが言いたかったんだと思います。
長くなったついでに最後にまた話がそれますが、こういった感謝の気持ちはLindenLabにはあるのかな?という疑問を持つことがあります。個々の社員の方々は大変なんだと思いますが、どうも「一緒に盛り上げようよ」という軽い対応(公式ブログでそういう記述が目に付きます)が気になることがあります。彼らはまさに仕事として報酬を得てやっていますが、何の見返りもなしにプライベートの時間を削って盛り上げてくれている住人にはもう少し敬意を払っても良いような気がします(私に敬意を払ってくれということではありません、もちろん)。
一般の人が目にする報道では「有志による活動、貢献」が全然見えてないんだろうなぁ、というのも気になっていたのでつい書いてしまいました。ってSLユーザー向けのブログに書いても仕方ないのにまたやってしまいました。これはクセなので今後もやると思います(^_^;)
商標について(その1?)
あけましておめでとうございます
アカウントの登録・情報変更について(その2)
日本的なサービスは期待しない方が良いのでは
アカウントの登録・情報変更について
ボランティアの活性化とそのためのシステム作り
みたいな話をされていたのを思い出しました…。
これはRLの話ですが、近いものもあるのかなぁとか。
敬意というのはイマイチよくわからないんですが
なんらか優遇したり、とかそういうことでしょうか…?
ずーっと昔はレッスンを開くと L$がもらえるなんて制度があったそうですが
もうそういうところまでテコいれする段階ではないという認識なのかもしれませんね。
>敬意というのはイマイチよくわからないんですが
トラブルや不満への言及が他人事のように思えることが多かった、というだけです。敬意ってちょっと言葉が違うかもしれません。
具体的には、「不具合が出るって文句ばっか言ってないで、ちゃんと報告しないと改善されないよ」とか「JIRAくらいチェックしましょう」みたいな文章があった記憶があります。
言ってることは正にそのとおりなんですけどね。すごく日本的な発想で、単に英語で私の言う「敬意(?)」という表現は不要なだけかもしれません。「敬意」は大げさというか、意味が違うかも(^_^;)
いつもthank you for your patienceって書いてくれてるから、改めて文句言うような話でもないかもしれません。