2007年09月26日
企業のSecondLife利用
この春にSecondLifeを始めた直後は、「日本語圏を出るといろいろありすぎて、見て歩きなんかしてたら時間が足りなくて大変なことになる」と思っていました。面白そうなことありすぎ、ということです。この夏頃からは日本人ユーザーも本当に増えたようで、日本語圏も似たようなことになってきているのかなぁと思ったりしています。
「探検しはじめるときりがないので、引きこもっていてもいいか」という方針には変わりがないのですが、(日本の)企業が絡むSIMがオープンと聞くといそいそと出かけることがあります。
過去のいそいその例(背中に背負ってるのは日本の会社のじゃないですが)
なんで企業SIMかというと、面白くて盛り上がっているイベントなりSIMは主に個人や有志のグループでやっている(もしくは現実の企業活動とあまり関係がない)ものが多そう、というのはわかっているからです。遊びに行くならそっちに行けば面白そうです。ですが、企業の利用が進めばクリエイターさん達にもお金が落ちる機会が増えるだろうということもありますし、そもそも企業だって有意義に利用できるはずだと思っているので、企業の関わり方に興味があるということです。
でもここしばらくいそいそと出かけた結果、共通しているのが「継続したイベントがなさそう」、「(少なくとも夜は)接客をしていない」、「SecondLifeならではだなぁと感じることが少ない」ということです。もちろん宝探しのような仕掛けはSecondLifeならではのものだと思いますし、うまくやれば商品やサービスも印象に残ると思います。
ですが、「建物を作って無料アイテムを配布(ついでにオープニングには花火)、肝心の商品やサービスの説明は結局看板かオープンチャットのみ」では、どうしても「SecondLifeならではかな?」と思ってしまいます。
自分がやらせてもらっている引越し屋さんの土地の方がしばらく停滞気味なのは棚に上げて、あえてこういうことを書いてしまいますが、「3Dならではだなぁ」とか「バーチャル世界ならではだ(距離が関係ない)なぁ」とか、そういうものを感じさせつつ、尚且つ「現実世界の企業活動に役立っているなぁ」という例をもっと見たいです(事実、全くないわけではないので)。
継続した集客が難しいという点については、「あえて期間限定の利用」にしてしまった方が「このSIMは放置されてるのかなぁ」という印象を与えずに済んで逆に良いのではないでしょうか。春頃にMixiさんがリクルート活動限定でSecondLifeを活用していましたが、あのような形がもっと増えても良いような気がします。
「Webサイトを作りました。おしまい。」という古の「ホームページブーム(?)」と同じで、最初は初期製作だけで満足していてもそのうち継続して更新(活用)するSIMが増えるんだとは思いますが、もうそういうフェーズに入っても良いような...。今でももう少し有効に活用できそうな気がするんですが、やっぱりSecondLife自体がまだまだわかりにくいんでしょうか。
プラットフォームとしてのSecondLife自体がまだまだ試行錯誤の段階だから仕方ないとも思いますが、面白いものを作ったり、in worldで面白いイベントを企画・実行したり、人が集まる場所を用意する人は増えているので、「企業としてももう少し有効に活用できないかな?」と、ちょっともどかしい感じがしています。
ここまで書いておきながらなんですが、「いやSecondLifeならではという商業利用もあるよ」という例があればコメントでも頂けるとありがたいです。なにしろ引きこもりで知らないだけの可能性もあるので。
最近似たような調子で何度もエントリーを書きかけては話がまとまらず、更新が途絶えていました。話がまとまらない理由として「情報収集不足」、「現状の認識不足」を実感してしまうから、というのがありますが、所詮日記なんで今日はあえて公開してみます(そもそも読んでる人が少なそうなんで)。
企業としての利用の仕方って、一般消費者相手にしている企業が広告的に使う部分ばかりが注目されるのですが、地味な部分で、遠隔地の製作会社同士の打ち合わせとか、そういう利用法の研究も、日本でもっと行われてもいいんじゃないかとは思いますね。
ちなみに Miya さんのエントリはいつもじっくり読ませていただいてますよ!
読んでいただいてありがとうございますm(__)m
>遠隔地の製作会社同士の打ち合わせとか、
デザイン関係なんかだとPCのスペックも大丈夫そうですよね。そういうツールとしての利用は正に「やっても良いのでは」と思います。
プライベートSIMで密かにやってるのかもしれませんが、「会議室のレンタル」とか有りかもしれませんねぇ。