2008年11月12日
11/11・引越しオフィスアワーのご報告
11/11の引越しオフィスアワーはムービングエス側3名(HikkosiOh、SugiClip、MiyaWatanabe)、お客様は計3名様でした。

この日は予定どおり「敷金返還・敷金診断士」についてお話しました。最低30分は時間を取らせて頂くということでしたが、結局最後までこの話で終わりました。以下、主なトピックです。
・ムービングエスで引越しする場合の特典
先週のログ(敷金診断士とは、を参照)でも触れましたが、ムービングエスで引越しするお客様は「敷金診断士」に電話で相談する権利があります。
通常なら「敷金バスター(http://www.shikikin.org/)」というサイトから申し込みをし、敷金診断士の方からの連絡を待つという手順のようです。ムービングエスで引越しされる場合はこの申込みが不要(こちらから電話可能)ということのようです。
・無料相談の内容
例えば「壁紙の張り替えは自分の負担なのか?(張り替えの責任は生じない場合が多い)といったことについて、個別のケースに依存しない範囲なら教えてもらえるそうです。
「現場を見なければはっきりしたことは言えない」というのがどこまでなのかも普通はわからないと思うので、「まずは相談してみる」ということで利用すると良さそうです。
ちなみに、確かなことは現場を確認しないとやはりわからないようで、「現場に出向いての査定(有料)を勧められる場合が多いだろう」とのことでした。(実際に頼むかどうかはもちろん自由です)
・査定の費用
現場での査定には敷金と間取りで決まる調査費用+交通費がかかります。料金はこちらを参考にして下さい→http://www.shikikin.org/systema.html。だいたいの場合は2万円~3万円前後+交通費ということになりそうです。
調査費用の支払いは敷金バスター宛に行うことになりますが、ムービングエスで引越しされるお客様の場合は安くなることがあるそうなので、(ムービングエスに)相談してみると良いでしょう。
・査定のタイミング
「不動産業者(または大家さん)からの見積りがおかしいと思ったら調査」で良いかと思ってしまいそうですが、実はそれでは手遅れなんだそうです。
鍵を返してしまった後では事実関係の確認が難しくなるので、「鍵を返す前、部屋を明け渡す前に調査・査定をしてもらうこと」が重要です。利用する方には気をつけて欲しい点です。
・査定と立ち会い
査定の後には敷金診断士の方が資料を作成してくれます。これだけでなく、物件の明け渡しの際に不動産業者(または大家さん)と一緒に立ち会いもしてくれるそうです。
いくら資料があっても交渉になると面倒でしょうし、立ち会ってもらえるのは相当心強いのではないでしょうか。
・あえて利用しないケース
この日のお客様にも「自分は敷金を全額返してもらえた」という方がいらっしゃいました。この場合は結果的に「査定しない(調査費用を払わない)方が得だった」と言えます。
ただしこれは結果論なので、判断は難しいところです。雑談の中では「日頃の不動産業者の対応が信頼できるものかどうか」くらいしか判断基準はなさそうだ、という話しか出ませんでした。
この他「大家さんと仲が良いので、あえて事を荒立てるようなことはしないだろう」という意見もありました。実際にそういう人も少なくないようです。逆に不動産業者側が「敷金診断士」を歓迎する場合もあるそうで、それほど知名度のある仕組みではないせいか様々な反応があるようです。
・有料の調査は得か?
有料の調査を依頼してもムービングエスの売り上げにはならないので、無料相談で終わってしまってもムービングエス側には損も得もありません。それでも一般的にはこの有料の調査はお勧めだそうです。
ある調査では「敷金の返還率は平均でおよそ30%」という数字が出ているそうです。これが、敷金診断士にきちんと査定してもらって根拠のある数字で交渉すると80%になっているのだそうです。
万が一多めの原状回復費用を請求されてしまった場合に備えて、数万円の保険をかけるというイメージでしょうか。特に理由もなく「敷金は返ってこない」とあきらめているような方は利用すべきサービスかもしれません。
・豆知識(壁紙の張り替えについて)
一般にはあまり知られていないかもしれない敷金返還に関連するポイントとして「壁紙の張り替え」があります。
「壁紙の張り替え」は通常なら必要なことではないので、必ずしも請求されるというものではなく、注意が必要だそうです。ただし、タバコ等によって極端に汚してしまった場合は別らしいので、このあたりも素人だとなかなか判断が難しいのかもしれません。
今回は敷金診断士に相談する際の話だけでほぼ終わりました。最後の豆知識のような、役に立ちそうな実例の紹介も今後(今のところ次週を想定)改めてオフィスアワーで行います。
以上です。
引越しオフィスアワー休止のお知らせ
引越しオフィスアワー(2/1)
引越しオフィスアワー(1/25)
引越しオフィスアワー(1/18)
引越しオフィスアワー(1/11)